団塊世代が全て後期高齢者となる「2025年問題」と5年に1度の年金制度改革が同時到来。 2025年は社会保険制度において大きな転換点を迎えます。様々な制度変更が予定されており、これらはあなたの手取り収入に直接影響する可能性があります。この記事では、2025年に予定されている社会保険料の改定内容と、あなたへの影響について詳しく解説します。
健康保険料率の改定:地域格差が1.34%にも!
協会けんぽの保険料率変更
2025年3月分(4月納付分)から 全国健康保険協会(協会けんぽ)の健康保険料率が改定されます。保険料率は都道府県ごとに異なり、全国平均は**10.00%**となっています。
- 最高: 佐賀支部 10.78%
- 最低: 沖縄支部 9.44%
- 地域格差: 1.34%
健康保険料率の内訳変更
健康保険料率の内訳である特定保険料率は、全国一律で「34.2/1000(3.42%)」から「33.8/1000(3.38%)」に引き下げられます。基本保険料率は、健康保険料率から特定保険料率を差し引いた料率となります。
介護保険料率
40歳から64歳までの方は健康保険料に加えて、全国一律の介護保険料率**1.59%**が適用されます。
厚生年金保険料の変更:段階的な上限引き上げへ
標準報酬月額の上限引き上げ計画
現在、厚生年金保険料の計算基礎となる標準報酬月額の上限は65万円ですが、今後段階的に引き上げられる具体的な計画が示されています:
- 2027年9月: 65万円→68万円
- 2028年9月: 68万円→71万円
- 2029年9月: 71万円→75万円
この変更により、年収798万円以上の会社員の保険料負担は最大で月額9,000円程度増加する見込みです。
適用範囲の拡大:パート・アルバイトにも影響
2025年の年金制度改革では、「年収106万円の壁」を撤廃し、週20時間以上働く人は原則として厚生年金に加入する方向で検討が進められています。
また、月額賃金8万8,000円以上という厚生年金適用要件を撤廃する方向で調整が進められており、パート労働者の厚生年金適用範囲が大幅に拡大される見込みです。
国民健康保険・雇用保険の変更:自営業者・フリーランスにも影響
国民健康保険の上限額引き上げ
自営業者やフリーランスの方が加入する国民健康保険について、厚労省は2025年度から年間の保険料上限額を3万円引き上げる方針を示しています。
雇用保険料率の引き上げ
2025年4月から、自己都合退職者に対する雇用保険の給付に関連して、保険料率が0.5%に引き上げられる予定です。ただし、実際の料率は保険財政の状況に応じて柔軟に調整される仕組みが導入される予定です。
議論中の「70万円の壁」について
社会保険の標準報酬月額の最低額が現行の健康保険料の基準である5万8,000円に引き下げられる可能性が議論されています。これが実現すると、年収約70万円から社会保険への加入が必要となる「70万円の壁」が生じる可能性がありますが、現時点では具体的な決定はまだなされていません。今後の政策決定に注視が必要です。
2025年社会保険改革の見通し
2025年は5年に1度の年金制度改革の年であり、上記以外にも社会保険の適用拡大や第3号被保険者制度(専業主婦(夫)の年金制度)の見直しなども検討される可能性があります。
これらの変更は段階的に実施される可能性が高く、急激な変更は避けられる見込みです。最新の情報を随時確認し、適切な対応を検討することが重要です。
あなたはどう備える?社会保険改定の影響
2025年は「2025年問題」と年金制度改革が重なり、社会保険料に関する様々な変更が予定されています。これらの変更は、被保険者や事業主の負担増加につながる可能性があります。
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