子どもの急な発熱【相談先と対処法】

子育て

はじめに

子どもの急な発熱は親にとって非常に心配な出来事です。普段元気に遊んでいる我が子が突然具合が悪くなると、どうしていいかわからず焦ってしまうことも少なくありません。特に、初めての経験となると、不安や戸惑いが一層増します。どこに相談すればよいのかどう対処すればよいのか、正しい情報を持っていないと、ますます混乱してしまいます。今回は、子どもの急な発熱時の対処方法や相談先について詳しくご紹介します。

発熱が起こる原因

急な発熱が起こる原因はさまざまです。以下に、子どもが発熱する主な症例をいくつか紹介します。

  1. 風邪やインフルエンザ
    風邪やインフルエンザは、ウイルスによって引き起こされる最も一般的な発熱の原因です。特にインフルエンザは高熱を伴うことが多く、子どもが急に高熱を出した場合には、まずこれらを疑うことが多いです。
  2. 突発性発疹
    生後6ヶ月から2歳までの乳幼児に多く見られる疾患で、突然の高熱が3日から4日間続き、その後、解熱とともに全身に発疹が出るのが特徴です。高熱に驚く親も多いですが、比較的軽症で済むことが多いです。
  3. 中耳炎
    風邪をひいた後に耳の痛みを訴える場合、中耳炎の可能性があります。特に鼻水をうまくかめない小さな子どもはなりやすい傾向にあります。発熱とともに、耳を触る、引っ張るといった仕草が見られることがあります。治療が必要な場合もあるため、医師の診察を受けることが推奨されます。
  4. 扁桃炎や喉頭炎
    喉の炎症によって発熱が生じることがあります。扁桃炎や喉頭炎は、喉の痛みを伴い、場合によっては飲み物や食べ物を飲み込むのが困難になることもあります。
  5. 尿路感染症
    発熱の原因が明らかでない場合、尿路感染症の可能性も考慮する必要があります。特に、乳幼児では症状が分かりづらいため、発熱が続く場合には医師の診断を受けることが重要です。

相談先

「#8000」小児救急電話相談

急な体調不良時に頼りになるのが、「#8000」(小児救急電話相談)です。これは、各都道府県で運営されている電話相談サービスで、夜間や休日に子どもの急な体調不良について相談することができます。小児科の看護師や医師が対応してくれ、症状に応じた適切な対処法を教えてくれます。例えば、すぐに病院に行くべきか、家庭で様子を見てもよいのかなど、具体的なアドバイスが受けられます。

「#7119」救急安心センター

もう一つの頼りになる相談先が「#7119」(救急安心センター)です。こちらは、救急車を呼ぶべきかどうか迷ったときに相談できるサービスです。医療の専門スタッフが対応し、緊急性の有無や適切な対処法を教えてくれます。特に、急な発熱が続いたり、呼吸が苦しそうであったりする場合には、迷わずこの番号に相談しましょう。場合によっては、緊急性が高いと判断され、救急車の手配もスムーズに行われます。

親の心構え

子どもの体調が悪くなると、親としては動揺してしまいがちです。しかし、親のメンタルが不安定だと、適切な判断ができなくなることもあります。まずは深呼吸をして、落ち着いて行動することが大切です。特に、急な発熱に対しては、焦ってしまいますが、子どもが安心して過ごせるよう、親が冷静に対処することが求められます。

親が冷静さを保つための具体的な方法

  1. 深呼吸
    急な出来事に動揺した時には、まず深呼吸をして心を落ち着かせましょう。数回ゆっくりと深呼吸をするだけでも、心拍数が落ち着き、冷静な判断がしやすくなります。
  2. 支援を求める
    配偶者や家族、友人に相談し、助けを求めましょう。信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。また、具体的なサポートを受けることで、実際の対応もスムーズに進むでしょう。
  3. 情報源を限定する
    インターネットでの情報収集は有用ですが、過度な情報過多は不安を増す原因となります。信頼できる医療サイトや専門家の意見に絞り、適切な情報を得ることを心がけましょう。
  4. 自分を責めない
    子どもの急な体調不良は、親の責任ではありません。自分を責めることなく、冷静に対処することが重要です。自分の努力を認め、必要なサポートを受けながら対処していきましょう。

さいごに

我が子のこととなると、親はどうしても過敏になりがちです。インターネットやSNSなどで情報を収集するうちに、最悪のシナリオを想定してしまうこともあるでしょう。しかし、情報が氾濫する中で正しい判断をするためには、信頼できる相談先を活用することが肝心です。

子どもが急に発熱した場合、まずは落ち着いて、#8000や#7119に相談しましょう。これらのサービスは、親の不安を和らげ、適切な対処法を教えてくれます。そして、いつもと違う症状や急変があれば、迷わず救急病院を受診することが大切です。大事なのは、冷静に行動し、適切な支援を受けることです。親としての役割を果たしながら、子どもを見守っていきましょう。

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