今年も台風1号が26日にフィリピン沖で発生しました。
台風は毎年、多くの地域に甚大な被害をもたらします。特に日本のように台風の通り道に位置する国では、台風対策は避けては通れない、生活の一部とも言えるでしょう。
ここでは、台風に対する備えについて詳しく説明します。事前の準備と正しい行動が、大切な命を守るために非常に重要です。
台風の基本知識を持つ
まず、台風とは何かを理解することが重要です。
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17 m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
台風は、通常東風が吹いている低緯度では西に移動し、太平洋高気圧のまわりを北上して中・高緯度に達すると、上空の強い西風(偏西風)により速い速度で北東へ進むなど、上空の風や台風周辺の気圧配置の影響を受けて動きます。また、台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。
非常用持ち出し袋の準備
非常用持ち出し袋は、台風だけでなく地震などの他の災害時にも役立ちます。最低限、以下のものを準備しておくと良いでしょう。
- 飲料水
- 非常食(レトルト食品、缶詰など)
- 医薬品(持病の薬、救急セット)
- 防寒具、衣類
- ラジオ、懐中電灯(予備の電池も)
- 現金、重要書類(保険証、身分証明書など)
- 防災ずきん、ヘルメット
- 軍手、手袋
- ろうそく、ライター
- 筆記用具
家族の人数や性別、赤ちゃんや高齢者がいるかどうかによって追加で必要なものは用意しておきましょう。
女性がいる場合:生理用品、防犯ブザー、カップ付きインナーetc
乳幼児がいる場合:哺乳瓶、ミルク、離乳食、おむつ、お尻拭きetc
高齢者がいる場合:常備薬、介護用品、老眼鏡、入れ歯etc
住宅の安全対策
住宅の安全対策も重要です。窓ガラスには飛散防止フィルムを貼り、台風時にはシャッターを閉めるか、板で補強するようにしましょう。屋根や壁の点検も定期的に行い、修理が必要な箇所は早めに対応しておくことが重要です。また、庭の物品や植木鉢など、飛ばされやすいものは屋内に移動させるか、しっかり固定しておきましょう。
避難場所の確認
自宅が危険な場合、速やかに避難することが必要です。そのためには、避難場所や避難経路を事前に確認しておきましょう。自治体の防災マップを活用して、最寄りの避難所や避難経路を家族と共有しておくことが重要です。また、避難時には交通渋滞が発生する可能性があるため、徒歩での避難ルートも確認しておくと安心です。
台風情報の入手方法
台風が接近している際には、最新の情報を常に入手できるようにしておくことが重要です。以下のような方法で情報を得ることができます:
- 気象庁のホームページ:台風の位置や予想進路、注意報・警報が確認できます。
- 防災アプリ:スマートフォンに防災アプリをインストールしておくと、プッシュ通知で最新の情報を受け取ることができます。
- テレビ・ラジオ:停電時にも対応できるように、バッテリー式のラジオを準備しておくと安心です。
事前の話し合い
家族や近隣の人々と事前に連絡方法や集合場所を決めておくことも重要です。台風の最中や直後は、電話やインターネットが使えなくなる可能性があります。そのため、以下のことを確認しておきましょう。
- 緊急連絡先:家族や親しい人々の連絡先を共有し、非常時にどのように連絡を取るか決めておく。
- 集合場所:避難が必要な場合の集合場所を決めておき、全員に伝えておく。
台風接近時の行動
台風が接近している際には、以下の行動を取るようにしましょう:
- 外出を控える:外出は極力避け、安全な場所に留まること。
- 窓やドアの閉鎖:強風に備えて、窓やドアをしっかり閉める。
- 電源の確保:停電に備えて、携帯電話やモバイルバッテリーを充電しておく。
- 避難の準備:避難が必要な場合に備えて、非常用持ち出し袋をすぐに持ち出せる場所に置いておく。
台風通過後の注意点
台風が通過した後も、注意が必要です。以下の点に気を付けましょう:
- 安全確認:自宅周辺の安全を確認し、倒木や電線の切断などの危険がないか確認する。
- 情報収集:引き続き、自治体や気象庁の情報を確認し、余震や二次災害に備える。
- 近隣住民の支援:必要に応じて、近隣住民の安否確認や支援を行う。
さいごに
台風の進路や影響は自然災害の中では予測が立てやすいですが、被害は大きくなりがちです。
しかし、事前の準備と正しい知識を持つことで、被害を最小限に抑えることができます。台風が接近することがわかったら、情報を正確に把握し、家族や近隣の人々と協力しながら、安全な環境を整えるために、早め早めの台風対策を始めましょう。
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